軍艦島

http://maps.google.co.jp/maps?f=q&hl=ja&geocode=&time=&date=&ttype=&q=%E7%8F%A0%E6%B4%B2%E5%B8%82&ie=UTF8&ll=37.39638,137.246747&spn=0.006171,0.014291&z=16&om=1
地図の上では見附島。
しかし、写真を見ても分かるとおり、その威容はまさに「軍艦」の名に相応しく、日本海に停泊しているのだ。
3月に起きた地震の影響があって、能登半島一円は、特に輪島市の朝市などが打撃を受けているとの報道もあって、「がんばれ能登半島!」なんていう高邁な発想の下、家人を伴って2泊3日の予定でドライブ旅行に出た。
当初は、金沢を拠点に輪島市までを予定していたのだが、当日の天候と私等の体調が許すという好材料が重なって、無謀にも一気に能登半島周回コースに変更となった。

そのコースの中でも、私が幼かった頃のこと、父が行った旅の想い出の写真とともに刻まれていた「軍艦島」の記憶に惹かれて、能登半島の大外を巡って当地に赴いたのだ。

眼前に「停泊」する軍艦島は、おそらく私の記憶に留められた以降の何十年もの間、変わらず日本海の自然とともに永らえてきたのであろう。

生意気にも軍艦島が私を今日まで待っていたかのような、そんな勝手な思い込みに見舞われ、時間の経つのも忘れて、半時ほど軍艦島を楽しんだ。

しかし、そうそう想い出にばかり浸っては居られない。
そろそろ周回コースに戻らなければ、体力にも限界がある。
思い立って帰りしなのこと、携帯のカメラで1枚その姿を撮影して、すぐさま娘まで送信した。

送信に際して、何もコメントは加えなかったが、いずれ彼女がここを訪れてくれることがあろうか、そんな期待を少しだけ込めた。
それまで、軍艦島はこの地にずっと停泊しているに違いない。